画像:時事
新宿・歌舞伎町で増加する「トー横キッズ」と呼ばれる未成年の少年少女たちを特集した30日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
自傷行為に走る未成年たちの問題を解決するため、MCのEXIT・兼近大樹さんが「推される側の意識改革」を訴えました。
EXIT兼近、『トー横キッズ』の悪循環に警鐘鳴らす
30日、深夜の新宿・歌舞伎町に集まる「トー横キッズ」と呼ばれる未成年の集団について特集を組んだ「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
この特集に、「経験者」であるMCのEXIT・兼近大樹さんが持論を述べました。
歌舞伎町にある「東宝ビル」周辺に集まることから「トー横キッズ」と呼ばれるこのグループ。
これに兼近さんは「こういう子供がいっぱいで集まって、大人とは線を引いて『私たちだけで活動できるコミュニティー』は昔からずっとあるもの」、「それは僕、あってもいいと思う」と肯定しました。
その一方で、「ただこれを大人が見て『ロクな大人にならない』とか『危ない』というのはわかるんですけど、こういうところに良くない大人が入り込んで、子供のスキをついてどんどん引きずり込んでく」とも。
また、兼近さんは「僕もこういう界隈で育ったんで」とコメント。
「ある程度の年になったら後輩の子を『救ってあげなきゃ』って。それで救う方法が悪い方向に導いてあげる以外ないんですよ」とし「それが正しいと思っちゃってるんですね」とそれ以外に救い方を知らないと指摘。
「そのことを経験した誰かがそこに介入して、正しいとされている道の方に『こういうのがあるよ』ってやっていく存在が必要だと思う」と、正しい道への復帰を方法を知る存在が必要と訴えました。
「この人のファンでよかった」ファン感激の兼近流『推される側の意識』
「トー横キッズ」について、正しい救い方を把握している存在が必要と述べた兼近大樹さん。
また、番組では「病みカルチャー」と呼ばれる自傷行為や薬物の過剰摂取などに走る女性へも議論。
「病みカルチャー」に没頭する多くの女性がホストの男性などの「自傷行為かわいい」という言葉にきっかけに自傷行為に走っていることに、兼近さんは「僕の友達でも根性焼き、刺青、和彫りいれた方が気合い入ってるだろみたいな」と経験上、「憧れてる誰かがそれを提示したというのが強い」と理解を示しました。
その上で、「推される側。僕を応援してくれる若い子たちもたくさんいて、そういう人たちに変な方向というか、間違った推させ方はしたくないと常日頃思ってる」として「推される側の意識が大事」と主張。
「応援されてる人が応援してる人にどうなってほしいとか、楽しく生きてほしいとか、誰かを幸せにできる人になってほしいだとか」、「推されてる側の意識を変えていくことで、憧れてるものが素敵なものだったらその人も素敵になれる」と「推される側」の流儀を語りました。
すると兼近さんの言葉にファンが反応し、「この人のファンで良かった。改めて他の人に優しくしたいと思う」などと、拍手が巻き起こることに。
自傷行為だけでなく自ら命を絶つ若者も存在するという「トー横キッズ」。
誰もが兼近さんのような芯の強い人を推せるようになれば、問題は解決するのかもしれません。
(文:有馬翔平)