文:有馬翔平

橋下徹「悪魔になってたよね」大阪府知事時代に障がい者団体から受けた抗議を猛省

橋下徹

画像:時事

今月はじめに盛況の中、幕を降ろした東京パラリンピックを振り返った19日の「NewsBAR橋下」(AbemaTV)。

その放送中、MC橋下徹氏が過去、大阪府知事時代に障がい者団体から抗議を受けていたことを明かすシーンが。

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乙武洋匡、東京パラリンピックの劇的変化を指摘「成功って言っていい」

19日、今月はじめに盛況の中幕を閉じた東京パラリンピックについて振り返った「NewsBAR橋下」(AbemaTV)。

その放送中、この日ゲスト出演した乙武洋匡氏が東京パラリンピックを「成功」と位置付けるコメントを発信しました。

番組ではMC橋下徹氏やサバンナ・高橋茂雄さんが大会中、印象に残った競技について熱弁。

金メダルを獲得した男子テニスの国枝慎吾選手や、決勝でアメリカに惜敗したものの銀メダルを獲得した男子車いすバスケットボール、またボッチャなどそれぞれの競技の健闘を称えました。

すると、その橋下氏と高橋さんがパラスポーツを語る様子に「今、お二人が熱く語ってくれたことが今大会の何よりの収穫だと思ってるんです」と乙武氏。

「パラリンピックってどうしても『ああ障がいのある方が頑張ってそれを克服して、スポーツして感動しますよね』という、ちょっとお涙頂戴のストーリー的に報道されることが多かった」と、今までの大会はスポーツとして純粋な感動以外があったと指摘。

その上で「今大会の僕の成功の目安というのは、いかにその感動ポルノから脱して純粋に『競技として面白いよね』と認識してもらえるかどうかというのが僕は指標にしていた」と明かしました。

そして、橋下氏と高橋さんの様子からその指標をクリアしたという乙武氏。

「今のお二人の話を聞いて、『やっぱ今大会成功って言っていいな』と思いました」と今大会の成功に胸を張っていました。

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「悪魔になってたよね」橋下が障がい者団体から受けた抗議を反省

乙武洋匡氏も「成功」と胸を張った東京パラリンピック。

しかし、あれだけ熱弁を振るっていた橋下徹氏は過去、障がい者団体から抗議を受けていたことがあったのだそう。

「僕もこんだけ偉そうに語ってますけど、なんで障がい者スポーツに関心を持ったかというのは障がい者スポーツをやっている会場を潰そうとしたんですよ」と振り返った橋下氏。

橋下氏が抗議を受けたのは大阪府知事時代、財政再建のため府立の施設を見直した際に障がい者スポーツを積極的に行っている府立プールを取り壊しを決定したのだそう。

すると、施設を利用している団体から「府立のプールで障がい者の方が水泳をやってるから『こんなにやってるのに簡単に潰すと言わんでくれ』」と、メッセージが。

それに応じてプールを視察した橋下氏。

「水泳見た時に正直『どうやって泳いでるのかな?』と不思議でしょうがなかった」、「手がない中で息継ぎやるのに、僕らは手で上体を上げて息継ぎするのにそれをやらないで上体上げるんだもんね」と、パラスポーツに感銘を受け、以降はパラスポーツを支援するように。

後日、その団体からパラリンピック選手が誕生したとも明かした橋下氏。

ただ、施設を潰しかけた事実に「なんちゅうことするんですか!」と高橋茂雄さんからは強烈なツッコミを受けると、「本当にあれで潰していたらエライことになってた」、「鬼、悪魔になってたよね」と自身の決定に冷や汗を流していました。

(文:有馬翔平)