画像:時事通信フォト
就職活動を間近に控えた大学生を招き、「好きなことを仕事にすべき」か議論が交わされた17日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
するとその特集に、MCであるひろゆき氏がある「懸念」を示すシーンが。
ひろゆき、アベプラ特集『仕事論』に疑問吐露
17日、就職活動間近の大学生を招き、「好きなことを仕事にすべきか」出演者らが意見を交わし合った「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
その放送中、MCで2ちゃんねる創始者のひろゆき氏がこの特集に苦言を呈す場面が見られました。
この日、「ひろゆきさんは好きなことしか仕事にしてないように見えますが、どうなんでしょう?」と平石直之アナウンサーから質問を受けたひろゆき氏。
それに「いやまあ、好きな仕事の合間にめんどくさいこと書類仕事だったり請求書出したりとかもあるので、全体的に全部好きというのは普通はないと思うんですけどね」とコメント。
「そのアウトソースを他人に説明するのがめんどくさいじゃないですか」と、総合的には満足していない様子を見せました。
一方、「好きなことを仕事にする」というテーマについては「好きなことを仕事にしたいよねという願望は全然わかるんですけど、世の中ってあまり好きじゃない仕事ってあるわけじゃないですか」と指摘。
「そもそも下水の掃除をしたくてやってる人っていないと思うんですよね」と例を挙げ、「好きなことを仕事にすべきというのは、そういう仕事に就けなかった人にマイナスな影響があると思うのでそういう言い方をすべきじゃないなとは思ってます」とチクリ。
「なので、その仕事が選べなかった人は能力値が低いみたいな見え方になっちゃうので、仕事は好きなことをやった方がいいじゃなくて、好きなら勝手にやれば」とも述べ、「好きかどうかをそんなに重視しなくてもいいんじゃないですか?」と持論を展開しました。
「ナンセンス」アベプラの特集に冷静な意見相次ぐ
「好きなことを仕事にするべき」というテーマに対し、「重視しなくてもいい」と持論を述べたひろゆき氏。
すると、視聴者からもこのテーマへコメントが殺到。
《得意なことを仕事にしたい、金を稼ぎたいとか色々あるわけだから『すべき』と話し合うのは違うよな…》
《『楽だから』、『辛くても』と選ぶ理由は様々だよね?これ話し合う意味ある?》
《ひろゆきの言う通り、不快感を与えかねない内容だし決着しないしナンセンスなテーマだなあ》
などと、ひろゆき氏の言葉通り「好きなこと仕事にすべき」というテーマを冷静に見る声が。
しかし、世間一般的に「好きなことを仕事にしたい」と思っている人は少ないのだという。
「就業している人に以前採った民間のアンケートでは『好きなこと仕事』にしていると答えた人はおよそ4人に1人の割合でした。ではそれ以外の方がイヤイヤ仕事しているのかというとそうでもなく、仕事を選んだ理由を見ると『生活のため』、『お金が稼げるから』と収入面を優先している人が7割と圧倒的に多かったのを覚えています。仕事を選ぶ理由は人それぞれなので、好きか嫌いかだけで判断するのはかなり視野の狭いテーマだと思います」(ライター)
YouTuberなど以前と比べると職業選択の幅も拡大したように思える仕事事情。
ひろゆき氏の言葉通り、「好きなら勝手にやる」というのが仕事と向き合う上で重要なのかもしれません。
(文:有馬翔平)