文:Quick Timez

荒木宏文「なぜその演技をしているのかを考える」オンラインで学生からの演技をめぐる質問に回答

27日、オンラインで行われた「ワタナベエデュケーショングループ×N高等学校」に、俳優の荒木宏文さんが登壇し、学生らの質疑応答に答えました。

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荒木宏文、将来については「どういう人間になりたいのか」をベースに考えた

27日、オンラインで行われた「ワタナベエデュケーショングループ×N高等学校」に、俳優の荒木宏文さんが登壇し、学生らの質疑応答に答えました。

ワタナベエンターテインメントが運営する新人発掘育成機関「ワタナベエデュケーショングループ」。

2004年のスタート以来、ハライチや、ハナコ、四千頭身といったお笑い芸人や、山田裕貴さん、志尊淳さんなどの俳優陣、Little Glee Monsterといったアーティストなど、多数のスターを輩出してきました。

今回、同グループと学校法人角川ドワンゴ学園が業務提携をし、2021年4月に「ワタナベNオンライン ハイスクール」を開講。

これを受け、同事務所所属の荒木さんをゲストに迎え、ワタナベN オンラインハイスクール/N高/S高/N中等部在校生に向けて「将来」をテーマに特別講義を開催したのです。

荒木さんは冒頭、将来をテーマにしていることについて「将来のことなんて高校3年生になるまで考えたことなかったから」と、自身は全く考えていなかったとした上で、「すでに自分の将来について考えるというスタートラインを切っているのが優秀だと思う」とコメント。

自身が将来を決めるにあたっては「仕事じゃなくて、どういう人間になりたいのか」を優先したとのことで、「親や祖父母が、『うちの息子すごいでしょっ』て自慢して欲しいっていう、そんな人間になりたかった」と、なりたい人間像をベースに考えたことも明かしていました。

勉強はできなかったという荒木さんは、医者や弁護士などの国家資格への就職は難しいと考え、学歴の関係ない芸能関係の道に進むことを決意。

親や祖父母を説得するために、芸能界のことを徹底的に調べ上げ、夢を叶えられなかった時の保険や、滑り止め案までを提示して説得したとのことです。

荒木さんは芸能界をへ進むにあたって親御さんから猛反対にあったそうですが、「反対してくれた親がいたからこそ、自分の人生を考える時間やきっかけをくれた」と、ポジティブに振り返っていました。

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荒木宏文「なぜその演技をしているのかを考える」オンラインで学生からの演技の質問に回答

自身の将来について語ったのち、学生からは様々な質問が寄せられます。

「強烈なキャラクターや個性の強いキャラを演じるにはどうしたら良いか?」との質問には、「個性が強いキャラ、癖が強いキャラを演じるのは簡単」と、回答。

その理由として、「演じる上で誇張はしなければいけない。演技は、リアルをやっているのではなく、リアリティを持った作品をつくる作業。」と、持論を展開していました。

また、「なぜ舞台役者を目指したのか?舞台役者としてのアイデンティティとは何か?」との踏み込んだ質問には、「世間からは2.5次元俳優や舞台俳優と呼ばれる。僕、自身は”役者”ですよとしか言ってない」と、世間と自身の認識の違いを吐露。

加えて、「そこに需要があって、お仕事を頂く場所が舞台が多い。仕事を選んでない…。映画が来たら、映画もやるし、声優のオーディションもやる。エンタメ業界で僕が需要がある現場が舞台が多いため」と、あくまで舞台での活動に需要があるからと強調していました。

ドラマや映画、舞台など様々なエンターテイメントがある中で、何が一番好きな表現方法かと聞かれると、「音楽活動が好き。しかもライブ。荒木宏文としてやっているライブが最高に楽しい。好きなエンターテイメント」と笑顔で答える場面も。

他の人の演技を見る際に注目していることについて、「演技はどのように見れば良いか?」との質問には、舞台の稽古中に気をつけていることを挙げ、「自分だったらどうするのか?自分と違う表現だったら、なんで?と考えるようにしている。他人がどう理解をしているのかを考え、なぜその演技をしているのかを考えるようにしている」と、具体的にアドバイス。

また、「ドラマ・映画を見る際には、お芝居として見ない」と、自身の考えを告白した上で「勉強じゃなくて、どういう作品が好きなのかを探るために、ただひたすら色々な作品を見る。すると、好きな監督、好きな役者が見てくる。そして、何でそれが好きなのかを考える」と、自分の好きな演技などについてインプットとアウトプットを繰り返し、ブラッシュアップしていく必要があると訴えていました。

(文・取材:Quick Timez編集部)