画像:時事
22日に放送された「SUNDAY NIGHT DREMAER」(JFN系列)。
自身がラジオパーソナリティを務める同番組、お笑い芸人の有吉弘行さんが、日本ハムから巨人へトレードした中田翔選手へ痛烈な皮肉をこめた批判をしました。
プロ野球界が子どもの憧れや手本とならないどころか、臭い物には蓋をする体質を上手に言い回した私見は、視聴者からは絶賛の嵐。
一体、有吉さんはどのようなことを話したのでしょうか。
有吉弘行、ラジオで中田翔選手へ痛烈な皮肉
22日に放送された「SUNDAY NIGHT DREMAER」(JFN系列)。
自身がラジオパーソナリティを務める同番組、お笑い芸人の有吉弘行さんが、日本ハムから巨人へトレードした中田翔選手へ痛烈な皮肉をこめた批判をしました。
時事問題のニュースで「日ハムの中田翔選手が巨人へトレード」の原稿を読み上げ、有吉さんは「まだやんちゃが治らないんだね、32歳だってよ。32歳で体育会系はちょっと乱暴だっていっても、今どきなかなか見ないけどね。抜けきれないのか、番長的な要素が」とラジオ越しでも苦笑いしている姿が想像つく饒舌ぶり。
続けて「日ハムでは無期限謹慎みたいなこと言われてたんだよ。『今シーズンは無理かなあ』って思ってたじゃん、俺らも。『でも今年調子悪かったし、まあまあそれぐらいいいのかなあ』って思ってたら、巨人行って、いきなりその日から出ますよって。わかんないけどルールが。やられたほうの気持ちはあるだろうな」と憂いげのある言葉で話す有吉さん。
中田選手へは「まあ、反省して頑張ってもらうしかない」とアドバイスを送る有吉さんですが、「(TKO)木下さんも、ペットボトル投げつけた後すぐ太田プロ来ればよかったんだよな。すぐ出れるだろ。謹慎しなくても。宮迫さんとかもそうじゃないの? 闇営業して次の日、太田プロ来てたら、もう出れたじゃん。」と、吐露。
さらに、「中田翔システムだったら、後輩ぶん殴っても、球団うつったら出れるって」と、野球界のシステムへの違和感を、自身が身を置く芸能界に例えて痛烈な皮肉を込めて批判しました。
言い得て妙な言葉に、視聴者からは
《さすが芸人さんと思わせる上手な皮肉。犯罪行為なのに長島氏まで担ぎ出して、美談に仕立てようとしているのってどうなの》
《所属先を変えたらそれで許されるのかというとそれは違うだろ。日ハムの処分は間違いと言ってるようなもの》
《勝利優先でコンプライアンスあまあま》
など、有吉さんが発した本音のコメントを支持する声で埋め尽くされました。
中田翔選手、なぜすぐ復帰?もみ消し美談でなかったこととさせないために
今回、野球界だけでなく世間を揺るがすほどのビッグニュースとなった「中田翔選手の巨人移籍」。
日ハムで暴行事件を起こし、球団から無期限出場停止処分という非常に重い処罰を受けました。
しかし、所属球団が変わるとすでにスタメンとして即復帰、試合に出場しています。
8月12日に処分を受け、翌週の20日には巨人へ電撃移籍。
翌日には初打席に立ち、22日にはスタメン5番で出場するなど、日ハムが下した「無期限」はわずか10日で解除となるなど異様な事態。
また、中田選手の即復帰については医療支援のために300万円寄付し、巨人で終身名誉監督の長嶋茂雄さんからの激励を受けるなど、タイミングを推し量ったかのような美談を連投で報道され、世間からは「美談で終わらせてはならない」と批判が噴出しています。
ファンあってこそプロ野球は成立しており、そのファンをないがしろにした今回の移籍劇。
野球は結果が全てというシビアな世界ではありますが、それ以上にそこに至るまでのプロセスや友情、人としての成長を見守れるというたくさんのストーリーが凝縮されています。
影響力のある選手だからこそ、今回の件については球界内外からも様々な意見が寄せられており、今後の動向には注目が集まります。
自身の未熟さ故に起こしてしまった事は取り返しがつきませんが、そこから学び得た事を糧として感謝と反省を胸にしっかりと刻む姿を、ファンは待っているのではないでしょうか。
(文:Quick Timez編集部)