文:有馬翔平

橋下徹「見えてこない」菅政権に不足している『リーダー像』を指摘

橋下徹

画像:時事

元NHK職員で、現在はお笑いジャーナリストとして活動するたかまつななさんをゲストに迎え放送された7日の「NewsBAR橋下」(AbemaTV)。

以前、番組内で激論を交わし合ったゲストを相手にMC橋下徹氏が「理想のリーダー像」について持論を語りました。

その放送中、橋下氏が「欠けている」と指摘した菅義偉首相の資質とは一体?

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橋下徹、現政権に不足している資質を指摘「見えてこない」

7日、元NHK職員でお笑いジャーナリストであるたかまつななさんが出演した「NewsBAR橋下」(AbemaTV)で、MC橋下徹氏が菅義偉首相に欠けている資質について指摘するシーンがありました。

昨年、出演した番組内で日本学術会議問題をめぐり激論を交わした2人。

この日、穏やかに顔を合わせると「理想のリーダー像」に議論を交えると橋下氏は「政治家はスーパーマンじゃない」と、政治家は超人ではないと否定。

その上で「総理でも知事でも、正解がわからない。その中で決定しなきゃいけないでしょ」と決断できる人物がリーダーにふさわしいと明かしたのでした。

一方で、橋下氏は現政権のリーダーシップについても言及。

「その中で菅さんに欠けているのは尾身さんの意見と、僕みたいな尾身さんとは違う意見とかそういう意見を闘わせながら議論しているところを菅さんがジッと聞いて、菅さんが決断を下すというその『プロセス』が抜けている」と、菅首相がリーダーとして不足している資質を指摘したのでした。

その後、「今の政府、他の役所を見てみると激論っていうのが見えてこないよね」と行政全体に不足していると口にした橋下氏。

「たぶん、たかまつさんが今の政府に不満を抱えているのはそういうのが見えないというか」とたかまつさんが抱く不満の原点を分析していました。

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「賛否はあれど」橋下自身はリーダーにふさわしい?

行政における理想のリーダー像について、「議論している様子をずっと聞きながら腑に落ちたことを決定、号令をかけるのがリーダー」と明言した橋下徹氏。

菅首相に対し決断という「プロセスが抜けている」と指摘しましたが、番組内では「橋下さんは理想のリーダー像にご自身がふさわしいと思っていらっしゃるんですか?」とたかまつななさんから質問を受けるシーンが。

すると、橋下氏はこの質問に「ふさわしい部分もあればふさわしくない部分もある」と一部肯定、一部否定。

自身が大阪府知事時代に取った方法を「裁判の手法」としつつも、正解が見えているものには突き進む反面正解のわからないものには「役人から専門家から僕のところに来てもらって、フルオープンで激論してもらって」と、前述した議論を交わさせたものと説明。

そして、熱弁をふるった「決断力」にも「議論が激しくなればなるほど、スッとね『こっちかな?』って」スピリチュアルな瞬間を感じて決断を下してきたことを明かしました。

これには視聴者も納得したよう。

《大阪は確かにフルオープンだよね。全国みんなフルオープンになればいいのに》

《橋下府政に賛否はあれど、オープン府庁を導入したのは良かったと思うよ。信頼できる》

《プロセスが見えないからこっちも不安になる、決断云々以前にそこを見せてほしい》

などと、橋下氏が施した政策を支持する声が。

「伸びてる企業はみんなそのやり方」と、自身が経営に携わる企業でも成功を収めてきたと橋下氏が太鼓判を押した「フルオープンでの議論」。

政治不信が募る今、議論の透明化というのも必要なのかもしれません。

(文:有馬翔平)