画像:時事
一般参加者が創意工夫を凝らした仮装を楽しむ「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」の第98回が6日に放送。
新型コロナウィルスの影響で一人のみ、あるいは家族でのみと出場資格に制限がかかった中でも多くの常連参加者が名を連ねると、番組MCのタレント・萩本欽一さんが番組からの引退をほのめかす発言を口に。
しかし萩本さんが口にした言葉に視聴者は感動、「こんなにカッコイイ日本語があったとは」と反響が相次いでいます。
萩本欽一、突如の引退宣言に出演者一同悲鳴
6日、第98回を迎えた「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」が放送され、新型コロナウィルスの影響で一人のみ、あるいは家族のみで構成されたチームと出場に制限がかかる中、参加者らがそれぞれ創意工夫を凝らした仮装を披露しました。
中でもこれまでも同番組に多数出演してきた男性が披露した「ラテアート」は、喫茶店の店員に扮した男性が自身の胸毛をコーヒーに見立てそこにクリームを塗りたくり「ラテアート」を完成させるというもので、独特のセンスにスタジオの審査員らは笑いを我慢できず「楽しい作品」と拍手喝采。
一人ならではのシュールな仮装を披露した男性は「お風呂に入っている時、『俺を使え』と胸毛が言ってきた。それに『じゃあやるよ』と応えて今に至ります」と軽快なトークを重ねてさらに笑いを誘いました。
すると萩本さんは今回で30回目の出演となるその男性に対し、「遠くにいるから言えることがあるんだよ。今回でね私、この番組終わり」と突然引退をほのめかす発言を口にしたのでした。
萩本さんのコメントにスタジオからは悲鳴に似た驚きの声が上がる中、萩本さんに「終わり」と告白を受けた男性は「ずっとお付き合いください…」と戸惑いの表情。
しかしそれでも「長い間本当にありがとう」と男性へ感謝の言葉を述べる萩本さん。
「欽ちゃん、その言葉はないですよ」と男性が別れを惜しむも「アンタには感謝してる」、「番組を支えてくれて本当にありがとう」を男性の多数出演に頭を下げました。
そして、最多出演を重ねるほかの番組出演者にも「ついでに言っとくね。本当にありがとう」と頭を下げ、「帰るわけにはいかないですよ」と食い下がる男性に「こういう話は長くするもんじゃない」と、自身の「終わり」発言に終止符を打ちました。
その後、男性の「ラテアート」がユーモア賞に選出されると、「最後にやったじゃない」、「アナタはなかなか賞に入ることなかったから」と萩本さんは祝福のコメントを送っていました。
萩本欽一の「終わり」の一言に視聴者感動…「引き際がかっこよすぎる」
今年で放送42年目を迎える「全日本仮装大賞」の放送内で、突如番組MCの降板をほのめかす発言を口にして出演者を驚かせた萩本欽一さん。
正式に降板が発表されていないため引退の真相は明らかではありませんが、萩本さんの言葉に番組を観ていた視聴者からは「せめて第100回まで続けてほしい」、「欽ちゃんが引退するのやだ」と早くも引退を惜しむ声が。
しかし、萩本さんの引退宣言はそれ以上に視聴者の感動を呼んだ様子。
「引退は悲しいけど、これぞ欽ちゃんらしいという去り際だよな。本当にかっこいい」
「本当に素晴らしい人はこうもあっさりと去って行くんですね…悲しいというよりもなんかシビれた」
「関係者よりも先に、番組に何度も出演してくれた参加者に言うのが欽ちゃんらしい。昔から番組を観てて欽ちゃんの気遣いができる様子に憧れていました」
「年を取ったら余計なことは言わず、欽ちゃんみたいな一言二言で全てを語る人になりたい」
「『こういう話は長くするもんじゃない』…こんなカッコイイ日本語があったとは」
「引き際かっこよすぎるだろおい」
などと多くを語らない萩本さんの姿に称賛が集まりました。
日本を代表するコメディアンである萩本さん。
タレントかくあるべきという姿を萩本さんは短い時間の中に刻みつけたようです。
(文:有馬翔平)