画像:時事
麻生太郎財務相が24日、福岡市で行われた政治資金パーティで支給された給付金10万円が貯蓄に回ったことに難色を示しました。
この際の発言が、各地で批判を招いています。
麻生太郎、給付金を後悔?『貯蓄』発言に著名人からも怒り殺到
今月24日、福岡市内で開かれた政治資金パーティに参加した麻生太郎財務相の発言が波紋を広げています。
麻生氏は、新型コロナウィルスの流行によって全国に付与された10万円の特別給付金について、
「貯蓄が減るのかと思ったらとんでもない。その分貯金は増えました」
「お金に困ってる方は少ない。ゼロではない。でも、現実問題として預金、貯金は増えたのです」
と、給付金の成果に懐疑的な見解を示しました。
すると、この発言に世論が反発。
「勘違いも甚だしい」
「視野狭すぎだろ」
「まーた失言をやらかしたのか」
などと、批判が殺到。
さらに乙武洋匡さんや西村博之さんなど著名人からも、「迂闊すぎる」、「ちょっとずつ家計に使うのが庶民」などと苦言を呈す事態に。
本心は違う?27日の発言では…
麻生太郎氏の「貯蓄」発言に批判が殺到しましたが、しかし麻生氏が懐疑的な見解を示した背景にはまだ続きがあるよう。
27日、メディアの前で登場した麻生氏は「(給付金は)間違いなく預金に回ったことは確か」と、批判を受けている内容を改めて強調。
しかし続いて、「もっと貧しい人に10万円がいっていれば、全体的に良かった」と反省点を口に。
当初の案だった特定の世帯に30万円給付すべきだったという認識を示した麻生氏、つまるところ、麻生氏の怒りは10万円を預金したまま使用用途がない高所得層に向いていたのでした。
SNSでは批判の一方、発言の背景に「注目」を促す意見もチラホラ。
とんだ勘違いが各地で発生していたようです。
(文:有馬翔平)