画像:時事
元日本マクドナルドホールディングスのCEOを務めた原田泳幸氏がインタビューに応えた記事が19日、ネット上に掲載されました。
Apple日本法人の社長、ベネッセホールディングスの代表取締役社長など数々の大企業を率いてきた原田氏。
しかし、その経営手腕を語った記事に「どの口が言うのか」と批判が殺到しています。
原田泳幸、マクドナルド改革の裏話を語る…「再建の立役者」にツッコミ殺到「どの口が言うのか?」
19日、実業家・原田泳幸氏が経営手腕を語った記事がインターネット上に掲載されました。
原田氏は97年、今や世界的企業の一角に数えられるAppleの日本法人で社長に就任、国内で同社のPCをヒットさせて経営を立ち直らせた功績を収めました。
その後、そのAppleでの経営手腕を買われ、日本マクドナルドホールディングスのCEOに就任、同時期にベネッセコーポレーションの代表取締役社長にも選出されました。
しかし2015年、業績不振に陥り原田氏はCEOを退任、掲載された記事ではその解任劇の裏側について語ったのです。
「COOの就任発表をしなかったのが唯一の失敗」
任期終盤、アメリカにある本社から日本人ではない役員を無理やり就任させられたという原田氏。
結局、新COOが行ったキャンペーンが経営不振に拍車をかけたことで、原田氏は件のCOOとともに退任することを決意しました。
しかし、この告白に記事に目を通した読者からは反論が。
「どの口が言うんだ?」
読者の反論、それは原田氏がいうCOOの就任前から経営が傾いていたこと、さらにベネッセコーポレーションでの個人情報流出事件に対応しなかったことに基づく、原田氏の経営手腕への不信感でした。
Apple日本法人時代は成功したものの、それ以外の大企業では「失敗」だとして、
「言い訳にしか聞こえない」
「破壊しただけじゃん……」
などと批判が集中したのでした。
ただ一方で、「味が美味しくなったのも確か」と、品質が向上したことを認める声も一部寄せられていました。
原田泳幸、現在はタピオカチェーン店に就任
経営手腕について、批判原田泳幸氏ですが、現在も企業の社長としてその手腕をふるっています。
昨年末には、タピオカチェーンの最大手である「ゴンチャジャパン」の社長兼CEOに就任。
しかし、その矢先に新型コロナウィルスが流行し、タピオカ業界は大打撃を受けています。
特に、タピオカ店が多数出店していた東京・原宿では、軒並み店舗が撤退し、店舗跡地だけが残される悲惨な状況に。
ゴンチャジャパンでも原宿にあった「原宿表参道店」を閉店、その他でも影響が出ています。
タピオカ以外にビネガードリンクなどの提供を始めた同企業。
原田氏がマクドナルドで被った汚名は、ここで注ぎ落すことはできるのでしょうか。
(文:有馬翔平)