画像:時事通信フォト
先日、新宿歌舞伎町で発生した殺人事件で容疑者が「トー横キッズ」と報じられたことを特集した30日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
すると、「トー横キッズ」と決めつける報道へ上がる不満の声に小籔千豊さんが見解を示しました。
小籔千豊、『トー横キッズ』報道への不満に反論「ある程度許容して」
30日、新宿歌舞伎町で発生した殺人事件を特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
多くのメディアが容疑者らを「トー横キッズ」と称したことへ不満の声が上がっていることに対し、小籔千豊さんが見解を述べました。
新宿・歌舞伎町で発生した40代男性が未成年を含む3人の容疑者らに殺害されたという事件。
その容疑者らについて、多くのメディアが新宿東宝ビル付近でたむろう青少年らを指して「トー横キッズ」というワードを見出しに使用したことに、「トー横キッズと一括りにしないでほしい」と不満の声が噴出しました。
これに対し、小籔さんは「前提として事件を起こした容疑者も刑が確定してないので、やっているかどうかわからないと踏まえた上ですけど」と慎重にコメント。
「やれ関西人、やれ大阪の人間、やれ芸人、やれ新喜劇、やれ吉本…いわばラベリングのかたまりみたいなもんですから。そこら辺の方々の気持ちもわからなくはない」と自身もラベリングの被害者だとした上で理解を示しました。
しかしその一方で「そんなんから言わせてもらうと、おっさんなので『トー横キッズ』の敵ではないにしても、そりゃ夜中にあんなとこ座っていたら言われることもあるやろと。一瞬思ってしまいますね」、「家帰りな、夜10時過ぎて12時過ぎてそこおって、事件が起きたら『あそこにおったヤツラちゃうんか?』と思われるのはある程度許容してよねと」と、「トー横キッズ」と括られてしまうことは仕方がないと指摘。
「真面目に、二宮金次郎みたいに薪背負って本読んでたのに言われたらアレですけど、繁華街に夜おったら告られることもあるよねと思ってしまいます」と述べ「ただ『一緒にするなよ』という気持ちもわかる」と、自身の見解を明らかにしていました。
「マスコミが悪い」、「間違いない」ラベリングに様々な声
「トー横キッズ」と安易に括られたことに対する不満に、理解を示しつつも「ある程度許容して」と述べた小籔千豊さん。
しかし、実際歌舞伎町界隈に詳しい有識者やボランティア団体代表らの意見を聞き終わると「違うのにその名前を付けるのは嫌がる気持ちもわかります」、「(容疑者が)周りが『そう言ってる』と言われるヤツとは違うのに、『そいつだ』って認定されるのは名乗ってなくてもそれは嫌でしょ」と改めて不満に対して頷きました。
ただ番組を観ていた視聴者からは、「凶悪事件が起きたら犯人は『アニオタだった』って騒ぐのと一緒。自分らが名乗ってないのに嫌って言うのはなんかモヤモヤする」などと、不満に対して理解もあれば懐疑的な声もあるなど様々な意見が噴出しました。
若者の逃げ場でもあり、居場所でもあり多様な意味合いを持つ「トー横」。
大規模な団体になればなるほどラベリングは難しいということなのでしょう。
(文:有馬翔平)