画像:時事
先週、初の書下ろし小説「むき出し」を発売したEXIT・兼近大樹さん。
28日放送の「ABEMA Prime」(AbemaTV)で減少し続ける書店への思いと、読書をする意義について持論を述べました。
EXIT兼近、活字の魅力を力説「ラッキーだと思うんですよ」
28日、先週初の小説「むき出し」を発売したEXIT・兼近大樹さんがMCを務める「ABEMA Prime」(AbemaTV)で読書特集を放送。
減少する書店や読書する意義へ兼近さんが持論を述べました。
20年前と比べると書店の数は半数にまで減少、さらにオーディオブックの登場や映像サービスの拡充によって読書離れが進んでいることを伝えたこの日の同番組。
活字離れが進む現状に兼近さんは「しょうがないよな」と納得した様子。
しかし「『活字は眠くなる』とか『映像の方がいい』だとかはわかるんで仕方ないなっていうのはあるんですけど、家で美味しいもの食べれるのにキャンプ行ってわざわざ大変なことしてんじゃんとか。そういうのをすごく感じますよね」と反論すると「だからムダが好きなんですよみんな」とコメントを述べました。
そして「それと一緒で小説だって活字でめんどくさいけど、めんどくさいことを敢えてするからこそ頭にズドン、心にズシと刺さるみたいなことがあるんで是非是非」と読書を勧めました。
また兼近さんは読書する意義について、同時期に自著を発売した平石直之アナウンサーを例に挙げ「何十年もアナウンサーやって身に着けた技術を、あっという間に知れるというのはラッキーだと思うんですよ」とも。
その上で「その人がどういう気持ちを込めて書いたとかはやっぱり見れないものだと思うのでこれはラッキーで、成功してえなら本読んどけというのは本当に思いますね」と読書の重要性を説いていました。
「読書感想文がいくらでも描ける」『むき出し』上々の発進
読書をする意義を生放送で説いた兼近大樹さん。
しかし、兼近さんが展開した持論は的を射ているのだという。
「兼近さんのコメントを聞いて今年に逝去された橋田壽賀子さんの言葉を思い出しました。橋田さんは脚本を書く際その登場人物になり切ることを執筆の楽しみされていました。つまり、読み書きで活字の世界に触れるということは音や映像などの情報ではなく自身の感覚でその物語を追体験できるというこのなのだと思います。自分では経験できないことを自分の感覚で体験できるということは兼近さんの言葉を借りると『ラッキー』なことなのでしょう」(ライター)
兼近さんがラッキーだと主張した活字の世界の魅力。
それは兼近さんが発売した小説「むき出し」にもありありと表現されているよう。
早速読了した読者からは、
《読書とか数年ぶりにしたけど傑作だと思った。なんか内面から刺激された感じでなぜだか涙が止まらなくなる》
《読書感想文と苦手なんだけど、これだったらいくらでも感想文が書けるよ》
《久々に震える一冊だった》
などと、兼近さん渾身の一冊に高評価が。
重版も決定した兼近さんの小説「むき出し」。
その一冊には「他人の人生の追体験」という活字ならではの魅力というものが余すところなく詰まっているようです。
(文:有馬翔平)