画像:時事
日本では議論するどころか口にすることすらタブー視されている「優生思想」を特集した17日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
するとEXIT・兼近大樹さんが優生思想について、自身の見解を述べました。
EXIT兼近、優生思想の危険性を訴え「僕って生まれちゃいけない」
17日、日本国内では議論することはおろか言葉にすることさえもタブー視されている「優生思想」について意見を交わした「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
その放送の中で、EXIT・兼近大樹さんが優生思想から見た自分自身の価値観を交えながら意見を述べました。
先日、「身長170cmない男性は人権ない」というプロゲーマーの発言が物議かもすなどして注目された優生思想。
この日、議論しようしたところネット上で多くの批判を招いてしまったネットユーザーを招き優生思想について話し合った同番組で兼近さんは「昔はあったことですよね。事実としてそういうことをしていたわけですよね。で、今になって良くないとされているのもわかってますし、タブー視されているというのもわかるんですけどその優生の基準って時代によって違う」とコメント。
「僕が危ないなと思うのはその見た目だとか年齢だとか、優生とされているものを決めた時点で他の個性が死んでいく」と他の優れている点が無視されるとして「何を優生とするんだろう」と疑問を投げかけました。
また、兼近さんはその後「そもそも優生思想に基づけば僕って生まれちゃいけない」とも。
「生まれていなかった側の人のはずなんですよ。で、僕の人生経験上子孫を残してはいけない存在、切り捨てられる側の人間がこうして座っていてしゃべっている。ようは『無敵』な状態でしゃべっているだけなんで」と優生思想に照らし合わせた自身の価値観に言及し、「色んな優劣の中でたまたまここにいて、何かが認められただけで色んなことが劣っているというのがあるんで、一番わかりやすいかな」と述べたのでした。
この兼近さんの言葉に、平石直之アナウンサーも「『いてはいけない』という評価は誰かが下しているというより世の中の見方だから、それは違うよねというのがまさに優生学が否定されている理由」、「そう思わせていることがまずいけない」と支持していました。
「胸に刺さった」兼近の言葉が共感を呼ぶ
優生思想から見た自身の価値観をなぞらえて、優生思想の危険性を訴えた兼近大樹さん。
すると、「生まれちゃいけない」、「子孫を残してはいけない」という優生思想になぞらえた客観的な兼近さんの言葉に視聴者が反応。
《これまで優生思想ってただいけないものだと思ってたけど。兼近さんの言葉を聞いてようやくその理由がわかった気がする》
《かねちーの言葉が胸に刺さった。自分を否定しなければいけない思想は良くない》
《難しい話。切り捨てられ方によっては自分も切り捨てられていたかもしれない》
などと、優生思想に危機感を抱いていました。
個人の価値観から誰しもに潜んでいるという優生思想。
しかしそれを肯定することは、自身にも眠っている才能を見殺しにしてしまうということに繋がるのでしょう。
(文:有馬翔平)