画像:時事
新型コロナウィルスの流行が下火になり、各経済支援を特集した22日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)。
すると、MC羽鳥慎一アナウンサーもタジタジになった石原良純さんと玉川徹氏の口論が勃発することに。
石原良純、山口真由の持論に噛みつく「信頼できる国家ってどこ」
17日、新型コロナウィルス流行が下火になったことで始まる各経済支援について特集した「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)。
その放送中、石原良純さんと玉川徹氏の間で勃発した口論に羽鳥慎一アナウンサーもたじろぐシーンが発生しました。
この日、GoToトラベルなどの支援を専門家を呼んで解説した同番組。
するとマイナンバーカードを所持、取得した人へ最大2万円分のポイントを付与する「マイナポイント」の特集に差し掛かると山口真由氏から「マイナンバーカードを日本で普及させるのは日本では難しいんですよね」という指摘が。
山口氏は「それはお金をいくら付けても普及しない原因には、国家に情報が集約されると国家が暴走した時怖いというのが、戦後日本の民主主義が持ってきたところなんだと思うんですよ」と述べると「マイナンバーカードを普及させていくことは絶対にできない」と強調しました。
これには「その通り」と玉川氏も頷きましたが、良純さんだけは納得のいかない表情。
「でも信頼できる国家ってできるの?そうやって」と山口氏へ質問をぶつけると「信頼できる国家ってどこにあるのか」などと疑問を重ねました。
すると、山口に迫る良純さんへ「だから透明性なんですよ」と玉川氏が応戦。
デンマークの政策を取材しているということを明かしながら「政府は隠し事ができませんっていうことを担保することが政府の信頼に最終的にはつながるんです」と反論。
さらに玉川氏は「『我々は信用される政府であります』ということを最低限担保するための透明性というものを十分に高めないためにはどこまで行っても普及しない」と良純さんへ追撃を加えました。
「絶対なれない」、「絶望してないんで」口論へ発展
マイナンバーカードが普及しない原因をめぐり玉川徹氏から反論を受けた石原良純さん。
しかし、良純さんもただ反論を受けているだけではなく「北欧の国と日本の国の立ち位置って違うじゃないですか。理想の透明性のある国家になれるかといったら僕は絶対なれないと思うよ」と応酬。
「いやなれると思う。僕はそういう風に絶望してないんで」という玉川氏に対し、日米同盟などの国際関係を持ち出して反論しました。
また、「いや透明性だけでは無理だと思いますよ。国会議員が私利私欲に走ってますからね」と玉川氏が政治家の「資質」に言及すると「それは国会議員が良い悪いって単純な話」と良純さんも応じ、ヒートアップしていきました。
最終的には羽鳥慎一アナウンサーが「どう思います?」と専門家に無理やり話を振ることで口論を収束させていましたが、この2人の熱弁には視聴者も感化されたようで、「透明性ってなんだ?逆にどうやったら透明性があると判断できるのか知りたい」などと様々な意見が噴出する事態に。
普及率がいまだ4割弱のマイナンバーカード。
しかし2人の口論を見ると爆発的な浸透までにはまだ時間がかかりそうです。
(文:有馬翔平)