文:有馬翔平

ケンコバ「肩身狭くなるのはおかしい」スーパーマンの両性愛者騒動に持論

ケンドーコバヤシ
画像:時事通信フォト

画像:時事通信フォト

先日、アメコミのヒーロー「スーパーマン」の新作主人公がバイセクシャルであることが発表され賛否が巻き起こっていることを特集した13日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

すると、ケンドーコバヤシさんが多様性を重視する風潮が生む「弊害」を指摘するシーンがありました。

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ケンコバ、スーパーマンの両性愛者問題に持論「肩身狭くなるのはおかしい」

13日、先日発表されたスーパーマンの新作主人公がバイセクシャルだということに賛否が巻き起こっていることを特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

すると、多様性を重視する風潮が生む「弊害」をケンドーコバヤシさんが指摘するシーンがありました。

1938年に誕生したスーパーマン。

その後、作者を替えていくつものシリーズが生み出されてきましたが今回は元祖スーパーマンのクラーク・ケントの息子、ジョン・ケントが主人公に。

しかしそのジョン・ケントがバイセクシャルということに「こういうヒーローがいてもいいと思う」と声が上がる一方、「作り手の思想が透けて見える」と否定的な意見も噴出したのでした。

これにケンコバさんは「僕もアメコミ好きで翻訳版を昔から読んでるんですけど、アメコミって割かし30年くらい前から社会問題を描いてるんですよ」と指摘。

「特に差別問題はマーベルもDCもどっちも描いてて、読者の意識が拡散されるために差別される側がヒーロー側だったりとか」と以前から社会問題を描いていたとした一方、今回賛否が起こった背景を「時代とマッチングしたから」と分析しました。

また、ケンコバさんは批判の声にも理解を示す場面も。

「批判側の意見も、ちょっと違和感を感じてるなって思うのは新しい価値観と多様化の話が出た時に元ある価値観を否定する、駆逐するような論調があるなと感じるんですよね」とコメント。

そして、「たとえばセクシーな女性が好きっていう男性、マッチョな男性に抱きしめられたいという女性。その元々王道だった価値観を言うが肩身狭くなるのはおかしいんじゃないかな、と僕は思うんですよね」と持論を述べました。

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「ケンコバが一番まとも」視聴者からの共感相次ぐ

バイセクシャルのスーパーマンの登場で賛否が相次いでいる問題に対し、「肩身狭くなるのはおかしい」と批判的な声の原因を探ったケンドーコバヤシさん。

その後、「だから色んなものがあってもいいけれども、元ある価値観を排除していくような動きになってる。それがさっきのハリウッド基準(スタッフの3割が女性、主役にマイノリティーを採用するなど)だと感じちゃうような…それは思うんですよね」と、既存の価値観が実際に排除されているとコメントしました。

するとこのケンコバさんの持論に視聴者が反応。

《ケンコバの理論が一番まとも。多様性を強調してマジョリティの居場所を奪うのもそれは差別なんじゃないの?》

《ケンコバに同意。違和感を感じていたのは多様性の強調が共存ではなくて、ほかのコミュニティを破壊してるからだったんだ》

などと、ケンコバさんのコメントに頷く視聴者が続出したのでした。

アメコミの本場、アメリカ国内でも様々な意見が噴出しているというこのスーパーマンの一件。

その背景にはセクシャルマイノリティーへの偏見だけではなく、「肩身が狭くなった」という息苦しさからの反発もあるのかもしれません。

(文:有馬翔平)