画像:時事通信フォト
7日に全国のニュースを中心に、JOCの幹部が自殺をしたとの報道がされました。
全国的に衝撃が走りましたが、KBC(九州朝日放送)では、突如としてその話題が差し替えられるなどのケースもあり、波紋が広がっています。
「アサデス。KBC」、JOC幹部の自殺報道をすり替え?ネットで波紋広がる「放送事故でしょ」
8日に放送された「アサデス。KBC」(KBC 九州朝日放送)。
同番組のニュースコーナーにおいて、JOC幹部の自殺報道がゾウの話題に切り替えられるという事案が発生しました。
7日に全国を中心に報道された、JOC幹部の自殺のニュース。
この幹部は、都営地下鉄浅草線の中延駅で電車に飛び込んだということで、JOCで経理部長をしているといい、世間に衝撃が広がったのも事実です。
この報道を受けた同番組は、朝一で情報を届けようとニュースコーナーにおいてアナウンスを開始。
同番組でも人気の女性アナウンサーが、「東京オリンピック直前、一体何があったのでしょうか?JOCの幹部が…」と言ったところで、スタジオの内に出ているカンペを確認。
「失礼しました。続いてのニュース。改めましてお伝えします。破壊されたボンネットが凄まじいパワーを物語っていました…。ゾウが車に追突しました」と、新たに用意された原稿を読みながら続け、番組はゾウのVTRへと移行していきました。
番組は、女性アナウンサーがJOCのニュース原稿を読んでいる最中からテロップとして「ゾウが車に猛突進」と出していたため、急に差し替えられたのでは?と勘ぐる視聴者が続出。
《急に差し替えるなんて不気味だな。》
《JOC幹部自殺のニュースの代わりに入れられたのが「ゾウが車に猛突進」って、笑うよなあ。字幕は最初から「ゾウ」だから、誰かが意図的に原稿を入れて、アナウンサーはそのまま読んだ?》
《生放送でこれは闇が深すぎるでしょ〜》
《アサデスのJOCの件、完全に放送事故では?》
《アサデス好きなのに、差し替えはショックだな。ゾウのニュースなんてどうでもいい…なぜJOC幹部の自殺の報道しなかったの?》
《アサデスのやつは字幕間違いじゃなくて差し替えなの?》
などの意見が殺到し、一時SNS上では「差し替え」がトレンドワードにランクインするほどでした。
TBS「報道特集」では、五輪組委員会の不透明な金の流れが暴かれる
JOC幹部の自殺に関しては日本中に衝撃が走っていますが、それと同時に問題提起されているのが五輪組織員会の不透明な金の流れ。
5日に放送された「報道特集」(TBS系列)では、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の現役の職員で、会場準備などを担当する男性が同番組の取材に応じ、東京オリンピックの各会場に派遣されるスタッフの人件費等をめぐり、様々な情報を暴露していました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください→TBS『報道特集』、現役職員による五輪経費をめぐる内部告発を特集…放送後JOC幹部が自殺をし波紋広がる
このように東京五輪に対してネガティブな報道もされており、開催に関しては賛否両論の議論が活発化しています。
新型コロナウイルスの影響により、大会開催を全国民が素直に喜べないという状況の中、自殺報道の差し替え行為は、不信感に拍車をかけてしまうことでしょう。
(文:服部慎一)