(※画像はイメージです)
島根県出雲市内の民家で、犬164匹が飼育されていたことが29日判明。
中には排泄物などを食べ生き延びていた個体もいることが確認され、惨状に批判的なコメントが寄せられています。
犬164匹…最大規模の『多頭飼育崩壊』に厳しい声
29日、島根県出雲市内の民家で犬164匹が飼育されていたことが明らかに。
犬たちが生活をしていたのは8畳2間の部屋、そこで折り重なるように暮らし、中には他に犬が排泄したものを口にして生き延びていた個体もあったそう。
ただ、犬たちに虐待等の痕跡はなく、飼い主である人間の家族3人も寝食を共にしていました。
それでも、想像を絶する飼育現状に世間からは厳しい声が。
「犬たちがかわいそう」
「虐待と変わらないでしょ」
「ひどすぎる」
と、飼育する環境になかったことを指摘する意見が多数集まりました。
現在、社会問題となっている動物の「多頭飼育崩壊」。
行政の視察はこれまで複数回あったようですが、それでも止めることはできなかったようです。
犬たちの今後は?
では164匹の犬たちは今後、どのような対応を受けるのでしょうか。
公益財団法人どうぶつ基金によれば、島根県行政からの要請を受け、来月10日から3日間で同団体に所属する獣医師チームが、無料で不妊手術ほか治療にあたることを明かしています。
ただ、全国で相次ぐ多頭飼育崩壊の相談が同団体に多数寄せられている影響から、資金が不足。
そのため、同団体では寄付を呼び掛けています。(https://www.doubutukikin.or.jp/inuhoukai/)
多頭飼育崩壊以外にも、新型コロナウィルスの影響で動物の飼育放棄が多く発生。
惨劇を防ぐために法改正が叫ばれています。
(文:有馬翔平)