5月27日、Number_iが待望の初のミニアルバム『No.O -ring-』をリリースしました。
新たなスタートを切った平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太。彼らがゲームのキャラクターなら、すべてがリセットされてしまうかもしれませんが、私たちが生きる現実世界はそうではありません。何があっても、これまでの記憶や繋がった絆、培ってきたものは決して消えません。本当の意味で彼らは「0」ではなく、むしろ彼らは今も、あの頃からの夢の続きを歩んでいるのだと思います。
この記事ではそんなNumber_iについてまとめました。
興味がある方はぜひ最後までご覧くださいね。
簡単な背景
このアルバムを通じて、Number_iはファンとの絆を深め、新たな道を歩んでいくことを誓っています。彼らの未来には期待しかありませんね。
Number_iのWikiプロフ!
グループ名:Number_i
出身地:日本
ジャンル:J-POP
活動期間:2023年 -
レーベル:TOBE MUSIC
事務所:TOBE
メンバー:平野紫耀
神宮寺勇太
岸優太
メンバー全員で全曲手がけたミニアルバムを発表
No.O -ring-というタイトルには、「No.」が「Number」の略を意味し、「O」が「リング」や数字の「0」を表します。これは、まるで「0枚目」のような意味で、新たな始まりを象徴しています。彼らはこのアルバムを通じてファンとの絆を深め、未来への新たな一歩を踏み出すことを誓っています。
『No.O -ring-』を全曲解説
全8曲が収録された『No.O -ring-』。本稿では、各音楽配信サービスでも聴くことができる7曲についてそれぞれ解説いたします。
■BON
本作品のリード曲であり、平野氏がプロデュースを担当しました。“盆栽”を自分たちに見立て、育っていく過程やファンとの関わりを歌った曲だとされています。歌詞には〈風林火山〉や〈神座〉、お囃子や〈あゝ夕焼け盆踊り/踊る1億人〉でのヨナ抜き音階のメロディなど、和の要素が随所に散りばめられているのが特徴です。3人の個性あふれるボーカルと展開の激しさから、ジャンルや既成概念にとらわれない、斬新な作品を生み出そうとする意欲が感じられます。“日本を背負って世界に行く”との先述には、“自分たちにしかできない作品を持って行く”という条件も含まれているのでしょう。間違いなく、グループとしての史上最高(GOAT)を更新した一曲です。
■OK Complex
本作品では、メンバーがそれぞれ担当を分けて楽曲制作に携わっています。「OK Complex」と「No-Yes」、「Banana (Take It Lazy)」の3曲は岸氏によるプロデュース曲です。「OK Complex」を聴いた際、3人はまだこんなに声色の引き出しを持っていたのかと驚きました。日本語でよく使われる“劣等感”の他に、“複雑”という意味がある“Complex”。歌詞には〈見せたいようで隠し通してる〉とあり、相手から見えている自分と本来の自分との葛藤のような、複雑な感情が歌われているように感じます。3人の低音ボイスとジャージークラブのリズムが、心の内側にある感情を爆発させるように自然と気分を高めてくれます。
■SQUARE_ONE
「SQUARE_ONE」と「夢の続き」、通常盤CDのみに収録されているボーナストラック「花びらが舞う日に」は神宮寺氏がプロデュースを担当しました。「SQUARE_ONE」の作詞・作曲・編曲は、ラッパー/トラックメイカーのPUNPEE氏が手掛けています。もともとPUNPEE氏のファンであった神宮寺氏がオファーしたことにより実現しました。聴き心地の良いリズムの一方で、〈てっぺんはキリがないから/be your own top/(君のトップ)連れてくよ〉といった強いメッセージも歌われています。〈黒帯エンターテイナー〉〈太子、諭吉ときて 紫耀でしょ〉〈たまにゃ 岸くん奢りなさい〉といった、過去のメンバーの発言やエピソードが盛り込まれた遊び心も感じられます。
■No-Yes
グループとして出演したサントリー「ビアボール」のCMソングです。疾走感あふれるマイクリレーが心地よく、ミニアルバムの中では普段の彼らのイメージに最も近い楽曲のように思われます。〈20代を振り返って思い出した〉〈もしもYesだったら/今はどんな世界線だろう〉と歌詞にある通り、昔の叶わなかった恋愛を思い返すような、どこか懐かしさも感じられる楽曲です。楽曲タイトルが“Yes-No”ではなく、“No”を強調するように「No-Yes」となっているのも切ないです。明るく爽やかな曲調で、アルバムのいい転換点になっています。
■i
Number_iの“i”には、“愛”や“I=自分”などの意味が込められています。グループ名にも含まれる「i」をタイトルにし、アルバムの折り返し地点に配置されているこの曲は、彼らにとって重要な一曲となっているのではないでしょうか。〈a little bit happy〉〈一握りの幸せでいい〉とあるように、歌われているのは身近にある幸せです。一方で、目に見えない“幸せ”や“愛”の壮大さが、ゴスペル調で上手く表現されています。平野氏によるプロデュースで、以前にも作品で携わったことのあるKEEN(C&K)、Carlos K.が楽曲を手掛けています。
■Banana (Take It Lazy)
さまざまな和楽器やコーラスが盛り込まれたオープニングトラック「BON」とは対照的に、この楽曲は音数も少なくシンプルな構成です。3人のボーカルも、語りかけるような優しい印象を受けます。ミニアルバムの中では英詞の割合が多い一曲でもあり、日本語詞とシームレスに行き来するのも魅力的です。サブタイトルの“Take It Lazy”の通り、力を抜いて聴くことができます。
■夢の続き
嬉しかったことはすぐに忘れてしまう一方で、苦しかったり辛かったりした記憶はなかなか消えないものです。そんな負の感情を背負いながらも前に進んでいくことが、ミニアルバムのラストを飾るこの曲では歌われているように思います。〈追いかけても届かなかった/夢の続きを今/生きてるんだ〉――ストレートに綴られたサビの歌詞は、大きな夢を追い続ける今の3人と重なります。Number_iとして0から1へと進んでいく、彼らの今後を期待させる一曲です。
本作の見どころは?
最新ミニアルバム『No.O -ring-』から、Number_iが平野氏プロデュースの楽曲「BON」を17日放送のミュージックステーションで初披露しました。Number_iは楽曲ごとにプロデューサーを決めるシステムを採用しており、今回は平野氏が担当しています。振付も振付師と相談しながら作成し、サビ部分はキャッチーで簡単な振り付けになっているため、注目ポイントとなっています。