文:有馬翔平

カンニング竹山、京王線刺傷事件におけるメディアの報道に苦言

カンニング 竹山隆範
画像:時事

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先月31日、京王線内で発生した刺傷事件を取り上げた1日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

するとその放送中、事件直後に加熱する報道に対しカンニング・竹山隆範さんが苦言を呈する場面が。

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カンニング竹山、京王線刺傷事件に持論

1日、先月31日に東京・調布市内を走る京王線の電車内で発生した刺傷事件について議論を交わした「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

すると、MCカンニング・竹山隆範さんが「模倣犯」というワードに持論を述べました。

海外映画に登場するキャラクターを模して犯行に及んだ容疑者。

また、今年8月に発生した小田急線内の刺傷事件を参考にしたという供述に対しネット上ではメディアの報道やコンテンツに批判の声が上がっていることについて、竹山さんは「コンテンツの影響があるから模倣が出ると言っちゃうと、それでやらない人がほとんどなのに、どうなんだって思っちゃうんですよね」とコメント。

「バラエティ番組でも赤ちゃんよりちょっと大きな男の子が、裸でワーッと走り回ってそれが一つの微笑ましいいシーンだったりする。でもそれ、児童ポルノといって流せないわけですよ」と例を挙げると「ごく一部の人が児童ポルノだと思うわけですよ。それで全部ダメだという時代になってて。それ流した方が本人も観てる人もみんな幸せになるシーンだから。それってどうなんだろうと感じているところはありますね」と述べました。

また、竹山さんは「この容疑者がどういう環境で育ち、どういうことを考え、どういうことがきっかけになったかということはそこは報じて知らなきゃいけないと思うんですよね。」と言及。

その上で「だからそうなっちゃうと面白おかしく伝わっちゃう人もいるから、そうじゃないという伝え方ができないのかな」と首をかしげていました。

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「最後まで議論しないのは愚か」報道に規制は必要なのか?

京王線内で発生した刺傷事件にメディアの報道やコンテンツの規制などの声が上がっていることに対し、「どうなんだろう」と首を傾げた竹山隆範さん。

さらにその後、番組では容疑者の顔にモザイクや名前を伏せるなど報道に規制を入れている韓国内の報道を紹介。

すると、これに竹山さんも納得したような声を漏らし「なんで事件を起こしたのかということをメディアもすぐにほしいわけですよね」と指摘。

しかし、裁判になると容疑者からまったく異なる主張が出てくるとした上で「こういう事件こそ簡単な理由をバンバン出すんじゃなくて、はじめは冷静に報道して後に本当の理由は何だったのか出さないと」と直後に加熱するメディアの報道に苦言を呈しました。

これに番組を観ていた視聴者が反応し、「確かに生い立ちとか報じて憶測で事件を片付けてしまうのは良くないな」などと、竹山さんの持論に頷く声が。

各地で多発する凶悪な事件の数々。

しかし本当に必要なのは事件の場所や被害者と容疑者の関係ではなく、裁判で容疑者が語る主張をもとにした議論なのかもしれません。

(文:有馬翔平)